『デルゲパルカン』 明石書店 2003年7月 ISBN4-7503-1753-5
「活きている文化遺産/チベット大蔵経木版印刷所の歴史と現在」という副題が付いているこの本は、有名なデルゲ版カンギュルの故郷デルゲ僧院の印経所の総合的な調査報告を続けている中西純一さんが京大人文研の池田巧先生や農学博士の山中勝次氏と協力して、一般の読者にも分かりやすく研究の一端を紹介した本です。
版木や用紙の材料となる植生について書かれている部分が大いに気に入りました。
- 活きている文化遺産デルゲパルカン
- デルゲへの道のり
- 残された二七万余枚の版木
- 動態保存をいかにするか)
- チベットの木版印刷の世界—デルゲパルカン研究への序説(経典印刷の巨大なシステム
- 文字の創制からデルゲ版大蔵経へ
- チベット文字の書写特性と木版印刷)
- 版木・用紙の作成と周辺地域の植生
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