新刊書紹介『チベット、薬草の旅』

小川康著『チベット、薬草の旅』森のくすり出版/ISBN978-4-9908-5480-5/2016年2月4日刊行/(本体1,600円+税)

この本には代表的な薬草にちなんだ著者の修行の思い出が語られていて、とっても読み易い本になってます。

チベット、薬草の旅

著者の小川康さんは東北大学薬学部出身ですが、卒業後は農業高校の理科の先生や薬草茶会社社員や農業を経験の後、インドのダラムサラへ単身乗り込み、伝統的なチベット医の養成機関であるメンツイーカンで勉強を続けて十年掛けて正式なチベット医の資格を得た人物です。

私もフィールドワークでダラムサラに行く度にお会いしてお世話になりました。

それぞれの薬草の説明やエッセイにはそれらに因んだイラストが添えられているのですが、絵師はデザインを大学で学んだ後、同じく5年間ダラムサラで伝統的なチベット絵画(タンカ)をチベット人絵師の内弟子になって学んだ、しろのゆみさんが描いています。これがまた素晴らしい。

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