75)工場見学シリーズができるんじゃないかと思ってるくらい、今回も見学してきた話

つい1週間前まで、11月2日と3日がが連休だって知らなかった清水です。ハロニチワ。もちっと意識してカレンダーを見る生活をしないとダメですねえ。

ゼロからスタートしているボク達グラフィティ★キャットですので、全てを手探りと試行錯誤で行動し、そして時には先達の教えを請う、アドバイスを受ける、異業種の方の話を聞く、こういうスタイルで邁進しております。

そして、今回も工場見学してまいりました。

縫製工場@自宅改造タイプ!

ここは小さいながらも、Tシャツの縫製からプリントまでを全てこなしちゃうオールラウンド工場なのです。

神戸にあるクラブジャップスという会社さんでして、実はボクらがいつも出店しております神戸手づくり市の主催者菅野さんの会社です。

元々は市内に大きな工場があったんですが、忌まわしき震災により撤退。現在はここで業務を営んでいるということです。

※聞いた話ではこの菅野さん、震災前までは、テレビとかにもバンバン出てたり、高架下(三宮-元町間にある有名な商店街みたいなところ)にもお店を持ってたような結構有名な方だったらしい。

確か、ボクが参加できなかった9月13日の神戸手づくり市の時だったのかな。妹&大ちゃんが主催者の菅野さんとお話する機会があったようで、そのとき「色々と教えてあげるよ」という事になり、今回の工場見学と相成りました。

現在に至るまで菅野さん自身も大変苦労したようでして、ボク達が経験しているような(制作面での)苦悩をされてきたようです。

ぶっちゃけ「見るに見かねて」って感じでしょうか。いあいあ、まったくもってありがたい話です。

今回伺ったお話は、シルクスクリーンプリントという、Tシャツへのプリントでは一般的なもの。単色でプリント面が多い場合などはこのプリントを行います。

ボクらもこのシルクスクリーンなんですけど、菅野さんの話を聞くにつれて、いかに自分達の今までのやり方が非効率的で、非経済的なのか、思い知らされるハメになりました。

興味がある人もいるかもしれないので、何点か書いてみます。

まずシルクの版。コレなんかも今までのやり方だと結構お金がかかる代物なんです。

そして、当たり前っちゃー当たり前ですけど、自分達で作っちゃうと大きさ(版の大きさね)も気にせず、その上安くで仕上がるってわけですよ。

例えば、コレ↓は菅野さんとこにあった版ですが、

木枠は、画材屋さんとかで売ってる7号とか8号とかのやつで700円程度でしょうか。メッシュのスクリーンは50mくらいで1万円もしないものです(値段は失念)。

んで、これで版を作るわけですから、今までよりもはるかに安い安い。しかも、印刷終わって、以後使用しないならば木枠から版を外して再利用。エコだね。

しかもこのメッシュも、今使ってるのが120ってサイズなんですけど、90くらいで十分良いらしいんです。眼から鱗ですねぇ。

そして、インク。これも自分達で作ったほうがはるかに安くて良いモノができるわけです。

簡単に言いますと、「色A」と「薬剤1」と「薬剤2」、計3種類を混ぜてインクを作ります。この配合さえきちんとしてたら色落ちとかって全然しないそうなのです。

菅野さん自身の経験としては、5年くらい経って少し色あせてきた時に「ん、あのときの配合、少し間違えたかな?」って気が付く程度らしいです。

逆に言うと、激安Tシャツのプリント業者なんかは、このへんのインクを薄目にすることで経費を節約したりするため、数回洗濯しただけで色落ちするって現象が起こるらしいです。

こういう話を聞きますと、プリント業者が信用できなくなりますね。

うちでも、通販用のTシャツは手刷りではなくて業者でプリントしてもらう予定だったのですが、ちょっと要検討になりました。

プリントに関するクオリティの高さを重視して業者に頼む予定が、逆にクオリティを下げる結果になりかねません。

まぁ、他にも色々とお話を聞くことができましたが、とりあえずこのくらいで。

とは言うものの、Tシャツプリントに関しては、作ってるのが妹と大ちゃんの工房ですので、清水自身には全然関係ないんですけどね。えへへ。

そんな感じで現状、通販用のTシャツを外部業者プリントに回すか回さないかで検討中になりました。今回勉強したことが活かせるならば、最初の段階で多少時間はかかりますが、このまま家内制手工業で行くこともできるかなぁって感じです(苦労するのはもちろん妹と大ちゃん)。

なんにせよ、菅野さん、大変ありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします。

まぁ、そんなとこなんですけど、今回のブログの最初の写真、これ、可愛いですよねぇ。一体なんだと思います?

しずく?

いいえ、違います。

家出のドリッピー?

いいえ、違います。

まるちゃんのおじいちゃんの頭の形?

いいえ、違います。

にんにく?

いいえ、違います。

実は、なんと!

らっきょ!

先日、神戸の手づくり市で出店されてたki:kiさんってお店さんで買ったもんなんですけど、これを「らっきょ」って言い張って売ってるところに大変感動して即買いでした。

※2008-11-4修正

まぁ、そんなとこ。

コメント

  1. もんち妻 より:

    なるほど〜今回も興味深く読んじゃいました。これでグラフティキャットが世に出た暁にはブログ出版して下さい。
    ハンズのスクリーン印刷コーナーとかしげしげ見ていたのですが、あれはやっぱり初心者さんがおうちで遊ぶ程度のものになるのでしょうか。

    ….そのちびまる子バージョンが我が家に。
    というか私の出身地はピンポイントちびまる子です。

  2. しみかず より:

    ■もんち妻さん
    いやぁ、ホント、色んな人とお話すると勉強になることって多いですねぇ。
    ハンズとかの売り場って清水はあまり見たことないんですけど、そうかもしれませんね。今回聞いたのは、結構業務的な内容が多かったので、やはり、あーいうとこで売ってるのは「便利だけど高いよ。しかもちょっと融通きかないよ」って感じのものかもしれません。

    あれってどこでした?静岡でしたっけ?
    行ったことないんですよねぇ。お茶の町。
    うちの息子はマニアックなので、あーいう渋い系が好みのようです。とほほ。

    ってか、本文で大変重大なミスをしております。訂正は明日行います。

  3. 岡本照子 より:

    初めまして。
    突然失礼致します。
    手作り市主催者の菅野さんをご存知だと言う事でご連絡させて頂きました。
    私は菅野さんがされていたCLUB JAPSでお仕事させて頂いてた者ですが、連絡先がわからず10年ほど経ってしまいもし連絡先をご存知でしたら教えて頂きたいのです。
    よろしくお願い致します。

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