学術書紹介「Deities of Tibetan Buddhism」

Martin Brauen (ed.),Deities of Tibetan Buddhism — The Zurich Paintings of the Icons Worthwhile to See (Bris sku mthong ba don ldan)–, Wisdom Publications, Boston 2000. (ISBN 0-86171-098-3)

スイスのチューリッヒ大学付属民族学博物館でヒマラヤチベット地区主任研究員をしているマルティン・ブラウエン博士が編集し序文を書いている『チベット仏教の諸尊 Deities of Tibetan Buddhism』がアメリカの Wisdom Publications から英語版で出版されました。

Deities of Tibetan Buddhism
Deities of Tibetan Buddhism

同博物館のチベット関係のコレクションは膨大で、三十年近く前にチューリッヒの近所に遊学していたハーンは何度となくこの博物館に通いました。

え〜と、昔話はともかく、今回出版された本の出来は素晴らしく、良質の紙に印刷された「五百尊図像(彩色)」のカラー写真を中心に、すでに出版されている他の版(L.Chandra本、立川武蔵本いすれも白描)との関係を考究した序文、尊様や彩色の根拠となった儀規の翻訳や「ゴル・マンダラ」との照合、そして詳細な索引等が添えられています。この”彩色である”という点は実はチベット仏教系の絵を実際に描く人間には宝の様な存在なのです。

先日、調査で来日中のブラウエン博士がハーンの所に本を持って挨拶に来訪された時、一緒にいたタンカ絵師の瀬戸敦朗さんが「これ、いいなー。俺も欲しいなー」と言って感慨深げでした。

Chandra本、立川武蔵本と並べて写真を撮ってみました。カラーのがブラウエン本です。

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