東京大学東洋学研究情報センター叢刊9『Old Maps of Tuva 1, The detailed map of the nomadic grazing patterns of total area of the Tannu-Uriankhai』等々力政彦編, The Research and Information Center for Asian Studies, The Institute of Oriental Culture, University of Tokyo, 2008.(非売品)
喉歌名人の等々力さんが、トゥヴァの古地図の研究書を出版されました。
対象は「唐努烏梁海」(タンヌウリャンハイと読みます)地区、清代にイェ二セイ川上流域をこんな風に呼んだのですが、その地区は20世紀にロシアの支配に移ります。
おおよそその地区が現在のトゥヴァ国です。
このロシアへの移行期に描かれた地図には地名が漢字やらモンゴル縦文字やらで書かれていて、その語源やら現在のどの地名なのか、これらの謎を等々力さんはこつこつと解読されたのです。
けど、等々力さんというのはいつも関心させられますが、博覧強記という言葉がぴったりの怪物ですね。